取手競輪場 お知らせ
作品集 2

◆「砦の森のバンク」キャラクターデザイン
  【全体監修】 東京藝術大学 美術学部 長濱雅彦 デザイン科准教授
  【キャラクターデザイン】 東京藝術大学 美術学部 非常勤講師 森下征治
  【アートディレクション及びストーリー制作】 手塚章子

 ニューキャラクター「砦の森のバンク」は、従来の競輪キャラクターにはない物語性があり、見るものにさまざまなストーリーを想像をさせる様に工夫されている。コミュニケーションデザインにおける視認性とは、ただ単に目立つことではなく、愛着をもって記憶にとどめること。今回の企画にはそうした目には見えないあらたな試みも実行されている。


■登場人物(相関図)


■ものがたり・・・

砦の森に住む、のんびりやの男の子バンクとしっかりものの女の子ジャン。
ふたりはある日、森の掲示板に砦の王様が開く自転車レースの貼紙を見つけました。
自転車に乗れないバンクは、大好きなジャンに見直してもらいたくて自転車レースに出ることにしました。

その日からバンクは自転車乗りの猛特訓を始めました。
バンクが乗った自転車をジャンが倒れない様におさえながら、ゆっくりゆっくり走り出します。
でもジャンが少しでも手を離すと、バンクの乗った自転車はゆらゆらふらふらとなり倒れてしまいます。
ジャンはバンクを見直すどころか、ちっとも自転車に乗れるようにならないバンクにあきれ気味。
それでもバンクはくる日もくる日も練習です。

レースの日まであと一日。
今日こそ乗れるようにならないと明日のレースには出られません。
ジャンがバンクの自転車を押して走り出します。
そんなふたりをスポーツ万能で秀才の黒ウサギ、カントが風のように追い越していきました。
カントは自転車レースの優勝候補。
ジャンは、バンクの自転車を押すのを忘れて颯爽(さっそう)と走るカントの姿に見とれてしまいました。
バンクの乗った自転車はふらふらとして倒れそう。
その時、森の風がビューンと吹いてバンクの背中を押しました。
バンクは風に押されてぐんぐんペダルをこぎました。
森の風をきって気持ちよく前へ進みます。
すると今度は森の風がバンクに向かって吹きました。
バンクは風に負けないようにぐいんぐいんとペダルをこぎます。
遠く前の方にいたはずのカントの背中にもうすぐ手が届きそうです。


すると後からジャンの声がします。
「おーい、バンクー」
バンクが振り向くと、ジャンがはるか遠くで手を振っています。
バンクは風と競争しながら自転車に乗れるようになっていたのです。
今度は前を走っていたカントが言いました。
「明日のレースを楽しみにしているよ!」


その夜、バンクはレースで優勝する夢を見ていました。







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