初夏の風物詩「取手開設記念」が今年も7月9日〜12日に開催される。55回目を数える今回も豪華メンバーが結集。見応えのある4日間になりそうだ。
さて注目のV争いだが、武田豊樹と小嶋敬二の二人が中心だ。両者ともにパワーは輪輪界でも抜きん出た存在。直後に控えたGI・寛仁親王牌に向けた調整の上でも重要な一戦となる。
まずは地元のエース武田の近況から見ていこう。宮杯では   着と抜群のパフォーマンスを披露。4日間、積極的に仕掛ける姿勢を見せており、状態的には申し分ない状態だ。ここ10場所で4割近い勝率を誇るように、先行、まくりともに“アタマ”を獲るという狙いが明確に感じられる。地の利に加えて援護も多数望める今シリーズは、他勢に付け入る隙を与えないだろう。この武田が率いる関東勢には同県の戸辺英雄、十文字貴信に加えて小橋正義と錚々たる顔ぶれが並ぶ。いずれ劣らぬ実力者ぞろい、武田を目標に結束し他勢を圧倒するか。
対する小嶋も宮杯を優参しており大きな差はない。勝ち上がり戦での取りこぼしもあり安定感という点では一歩譲るが、5月全プロWGPを制したレースのように展開がはまると爆発的な力を発揮するのが小嶋の走りだ。ラインの総合力ではやや不利な面は否めないものの、それを跳ね返してあまりあるパフォーマンスで逆転を狙う。連係する山口富生もタテの切れはトップクラス。このコンビが上位に食い込んでくる可能性は否定できない。
この両巨頭に挑むのは荒井崇博。宮杯はまさかの一次予選敗退を喫してしまったが、本人はいたって強気で気落ちした様子は見られない。相変わらずレースそのものは攻撃的で、間隙を突いての一発は十分だ。気心の知れた加倉正義、合志正臣らとのタッグで金星を挙げるか。また岡部芳幸も当地で開催された2月東王座戦を制すなど、バンクとの相性は抜群。練習中の負傷で実戦を離れている山崎芳仁が復帰してくれば、なお心強い。高木隆弘は南関勢が手薄でやや厳しい。ただ小嶋とも親交があり、勝ち上がり段階では二人の連係も考えられるので有力な優参候補となる。6月地元記念で復帰した市田佳寿浩も復調すれば持ち前の自在戦で優勝争いに加わってくる。
今シリーズは他にも目が離せない存在が多数参戦している。渡部哲男はコンスタントに勝ち星を挙げており、ここ一番での勝負強さが光る。同じく平原康多も力強さが増している。地元勢と連係できれば上位進出も十分だ。 |